茶室がある家
大田原市 建替え
1階平屋建て
延べ床 130.32㎡(39.42坪)
施主の奥様は、お茶の先生をしていまして、市内の学生にお茶の飲み方を教えたりしている方です。
緑が好きな方です。
待合になります。
ここでお茶を頂きます。炭でも電気でも出来る炉をきりました。
豊臣秀吉の時代で密談をしていた茶室がこのくらいの大きさ。
入口は躙口(にじりぐち)
躙口(にじりぐち)は、千利休が草庵茶室・待庵(京都・大山崎/妙喜庵に移築・再興)に設けた小さな入り口がはじまりと言われていますが、ここにも、利休特有の精神的、思想的な目的が意図的に表現されているのだそうです。
封建社会での身分の上下関係は絶対的なものでしたが、茶室に入るには誰であろうとも、低く頭を垂れて伏して入らねばなりませんので、茶室の中では、まず自分というものを一度捨て、お互いにひとりの人間として対峙します。茶室は、小宇宙、あるいは母親の胎内であるとよく言われますが、躙口(にじりぐち)から入ったら、立場を捨て、無垢なありのままの姿になれということなんです。それを、何をいわずとも、空間の所作によって教える、それが究極の空間といわれる所以です。
奥に見える場所が、水屋
茶室の隅に設け、茶事の用意をととのえたり、使用後に茶器を洗ったりする所。水遣(みずや)り
という。